TKP(3479)の株価が、ここ数カ月で2,500円台から1,500円台まで約60%下落してしまいました。
その理由は何なのでしょうか?
本日はTKP(3479)の株価が下落した理由を分かりやすく解説していきます。
どうしてTKPの株価は下落したの?
また株価は復活すると思う?
理由は大きく2つあると考えてるよ。
僕の個人的な意見では、アフターコロナで株価は復活すると思うよ!
なぜそう言えるのか解説していくね。
【解説】TKP(3479)の株価が下落した理由
TKPの株価が下落した理由は大きく2つあると考えます。
それは2021年1月14日に発表した、下記2つの内容です。
- 非公開にしていた2021年2月期通期見通しの公表
- 行使価額修正条項付新株予約権(MSワラント)の発行
この発表を受け、株価が暴落しました。
それぞれの公表でなぜ株価が下落したのか、理由を解説していきます。
「非公開」にしていた2021年2月期見通しが赤字転落となり嫌気された
コロナで業績が読めない状況が続き、TKPは2021年2月期通期見通しを非公開にしていました。
それが2021年1月14日に営業利益32億~19億の赤字、当期純利益37億~29億の赤字を計上すると公表されてしまいました。
この大幅な赤字転落に市場から嫌気され、株価が下落したのが1つ目の理由です。
行使価額修正条項付新株予約権(MSワラント)による影響
行使価額修正条項付新株予約権(MSワラント)を発行するということは、TKPは新たに資金調達を行うということです。
TKPは赤字を公表した2021年1月14日に、MSワラントについても発表したのです。
これもダブルパンチだったと思います。
なぜなら、株式を発行して資金調達をするということは、市場に出回っている株式数が増え利益が薄まるからです。
よって、MSワラントが発行されると基本的には株価は下落します。
今回のTKPの公表では約20%の利益が薄まるという計算になっています。
さらに、MSワラントが発行されると、引受先の証券会社が株式を空売りすることがありますので、利益が薄まる+引受先の証券会社の空売りでダブルパンチの株価下落が引き起こされます。
赤字転落のニュースを加えるとトリプルパンチですね…
MSワラントについて、更に詳しく知りたい方は過去記事でまとめているので読んでみてください。

TKPがMSワラント発行した理由を推察
TKPがMSワラントを発行した理由として下記3点が挙げられていますが、TKPの河野社長は今後の事業拡大のための攻めのMSワラントとおっしゃられていました。
- フレキシブルオフィスの新規出店及び期間貸し事業の展開に関わる費用:8,000百万円
- 財務基盤強化を目的とした有利子負債の返済:10,000百万円
- M&A及び資本業務提携に関わる費用:3,288百万円
ただ、個人的に少し気になるのは財務基盤強化を目的とした有利子負債の返済がもっとも大きな割合を占めている点です。
さらに、MSワラントのスケジュールです。
前半に第7回新株予約権として約100億円の資金調達を行い、後半に第8回新株予約権として約100億円の資金調達を行う予定となっています。
もしかすると前半の100億円で有利子負債返済のための資金調達を行い、さらに資金が必要であれば後半に100億円を調達して事業拡大という狙いではないかと思いました。
これは勝手な想像なので分かりませんが、コロナにより財務状況が追い込まれているのかもしれないとは少し思ったところです。
悲観になることばかりではなく、一方で光も見える
先ほど少し悲観的にMSワラントの理由について推察しましたが、TKPはコロナで安くなっている遊休不動産の契約を積極的に進めています。
この動きを見るとMSワラントの発行理由として、攻めのMSワラントであるというTKP河野社長のコメントが心強く感じられます。
この積極的な仕入れがTKPの圧倒的地位をさらに向上させ、アフターコロナで花咲くのではないかと思いました。
不動産を仕入れるにはいまは絶好の買い場だと思います。
ちなみに、TKPの河野社長はTKPの今を夜明け前の2時~3時とおっしゃられていました。
いまは株価が下落して悲観的な状況かもしれませんが、そろそろ復活に差し掛かっているのではないでしょうか。
【予想】TKPの株価はアフターコロナで復活してくる
私個人の見解ではTKPはアフターコロナで大復活を遂げると思っています。
まだまだMSワラントは行使中ですので、株価下落のリスクはあると思いますが、TKPの積極的な投資がアフターコロナで花咲くのでは?というのが私の予想です。
コロナで多くの人々の働き方、働く場所が変わってきました。
リモートワークが主流になっていますが、かといってずっと家でテレワークというわけにはいきません。
働き盛りのビジネスマンの家には元気なお子さんがいて、ずっと家でテレワーク出来ないのではないでしょうか?
そうなると働く場所のニーズはフレキシブルに求められてきます。
よって、私の見通しでは今後さらにフレキシブルオフィスのニーズは高まっていくと考えています。
また、TKPは過去のリーマンショックや東日本大震災で経営難に直面していますが、乗り越えるどころかさらに成長して今に至っています。
危機があると成長するTKPなので、今回のコロナ危機も大きなチャンスに変え、大復活を遂げるのではないかと考えています。
過去記事でTKPについて詳細にまとめてみましたので興味のある方は投資の参考にしてみてください。

まとめ
TKPの株価が下落した理由をまとめてみました。
MSワラントの行使で、もう少し株価の不安定が続くかもしれませんが、いずれ株価の復活は十分あり得ると思います。
最後に。
投資は自己責任でお願いします!