テンバガー銘柄を探せ!

テンバガー銘柄候補を探せ!|テラスカイ(3915)を分析

カブ太郎

自分で銘柄検索したけど、何を見れば良いか良く分からないよ…

やっぱり今日もテンバガー銘柄の候補を教えて…

ツカサ

カブ太郎くん、自分で調べて凄いじゃん!

分かったよ!今日も個人的に「面白そうだな―」と思う企業を紹介するよ!

でも投資は自己責任だからね!

株式投資家であれば誰もが憧れるテンバガー銘柄への投資。

それが分かれば誰もが億万長者になりますが、そんな未来が分かる人なんていません(笑)

ただ、ビジネスモデルが面白そうだと将来的にテンバガーのような株価爆上げの可能性は秘めています。

テンバガー銘柄を探せ!シリーズは、完全にツカサの独断と偏見ではありますが、ビジネスモデルや事業内容が面白そうな企業を紹介していきたいと思います。

今回はテラスカイ(3915)という会社を紹介します。

【総評】テンバガー銘柄候補を探せ!|テラスカイ(4019)

ツカサの独断と偏見の5段階評価

総合評価:18/20

社長:★★★★★

市場性:★★★★★

競合優位性:★★★★

独自性:★★★★

安定的な収益源のセールスフォースのクラウドシステムの導入や拡張支援を主な事業内容として持っている事が安心材料であり、その土台の上に数年先を見据えた積極投資を続けている魅力的な会社です。

ただ、現在の適正株価が読めないのが個人的に投資をする判断として難しいところです。

PERは少し割高な気もしますが、社長がはっきりと「今は利益よりもマーケットを獲りに行っている」と断言している事から、高いPERは致し方ないのかなとも思います。

買うタイミングとしては、一度決算状況から株価が下落していることを考えると、25日平均線を超えてくるタイミングか、もしくはPSRが1倍近くになるのを待つかのどちらかと思います。

個人的には、セールスフォース及び、AWSの ソリューション事業は間違いなく今後も伸びると思いますので、それ以外の事業(製品事業及び、量子コンピュータ事業)の成功がどうなるかでテラスカイの株価はテンバガーにまでなる可能性があると思っています。

会社概要

テラスカイ(3915)

会社設立が2006年3月で、上場が2015年4月上場です。

セールスフォースのクラウドシステムの導入や拡張支援を主な事業内容としています。

本社は東京で、従業員数が約390名の中堅企業になります。

平均年収が630万円と比較的良いお給料をもらえる会社です。

  • ミッション:先進のテクノロジーと最適な選択で成功を共有する
  • ビジョン:Fly Ahead 一歩先ゆく確かな技術で、もっとも信頼されるパートナーに
  • バリュー:先進の追求、最適の探求、成功の共有

事業内容

大きく2つの事業内容があります。

クラウドインテグレーション事業(ソリューション事業)と、製品事業です。

クラウドインテグレーション事業(ソリューション事業)はセールスフォースの導入・拡張支援がメインであり、プラスでAWSやGoogle、Microsoft、LASなどさまざまなクラウドシステムの導入・拡張支援を行っています。

製品事業に関しては、最近ではリモート環境下の影響でmitocoの引き合いが強くなっているようです。

収益構造

ソリューション事業が売上の85%くらいを占めています。

ソリューション事業のクラウドはセールスフォースが約65%ほど占めており、AWSが35%程度です。

基本的には契約が妥結するとサブスクリプションのように利益が積み上がっていきますので、一度契約が結ばれれば安定収益を確保出来る構造になっています。

尚且つセールスフォースの市場はまだまだ伸びてきますので、市場の伸びに比例してテラスカイのビジネスも伸びて行く事は間違いないと思います。

定性分析(面白いポイント:プラス面)

私が銘柄分析をした時に感じた面白ポイント(ツカサの独断と偏見)をご紹介します。

優秀なエンジニアが集まる環境整備を徹底している

社長の記事や、動画を見ましたが、働くエンジニアをすごく大事にされているのが伝わってきます。

離職率の低さも会社の売りのようですね。

会社がエンジニアを大事にしており、結果離職率も抑えられているとなると、間違いなく優秀なエンジニアがテラスカイに集まってくるということが考えられます。

よって、競合他社と比べても人材で高い差別化を実現できるわけです。

絶対的な安定収益の柱と、株価が化ける可能性のある隠し玉

安定的な収益源のセールスフォース事業があり、尚且つキャッシュリッチな会社です。

よって、新たな事業で失敗したとしても会社として大きな傷を負わずに済めると思っています。

新たな事業の失敗は株価を下げる原因になるとは思いますが、株価が下がる率よりも、現行の事業の拡大+新たな事業の成功で株価が上がる率の方が高いと見ています。

その新たな事業というのが製品事業量子コンピュータ事業の2つです。

製品事業についてはコロナ禍により引き合いが増えているということと、SMBCがテレワーク導入を進める国内中堅・中小企業を支援するための「テレワーク導入支援プログラム」の対象サービスにテラスカイの製品であるmitocoを指定しています。

製品事業については徐々に認知度が上がり導入件数も増えているので今後の期待としては膨らんできています。

量子コンピュータ事業についても数年先を見据えた積極投資であり、成功可能性は不透明ではありますが、どこよりも先進的に投資されていることが特徴的であり、大きな隠し玉となる可能性が十分にあります

社長の先見性

先ほどの量子コンピュータ事業への投資もそうですが、クラウドシステムの導入・拡張支援をまだ市場で認知度が低い2006年から行っているのがテラスカイです。

社長のインタビュー記事や動画を見ても、社長は常に数年先を見据えてお話をされているのが特徴的だと思います。

私のような個人投資家がプロ投資家に勝つためには、闘う場所を変えないといけません。

そういう意味でもプロ投資家が短期決戦であれば、私たち個人投資家は数年先を見て時間的差別化をする必要があるわけです。

私の投資は時間を中長期で捉え、プロ投資家とは差別化を行っています。

そういった点ではテラスカイの佐藤社長は数年先を見据えて事業を展開しているため、普通の投資家と比べて時間軸が先に行っている印象です。

利益獲得フェーズはまだ先であると断言しているとこ

ここが個人的には株価が化ける可能性を秘めていると思っています。

なぜなら株価はEPS(1株あたりの純利益)×PERです。

つまり、利益が出るフェーズになるとEPSは大きくなり株価は高くなります(PERが維持されていれば)。

佐藤社長が「いまは利益を出すフェーズではない」と断言しており、まだまだマーケットを獲りに行く状況と言っていますので、株価の上昇は数年先になる可能性が高いです。

将来的に株価が上がるのであれば「いま買えない」ではなく、将来的に株価が上がるのであれば「誰よりも先に仕込む」という視点が重要かと思います。

定性分析(気になる点:注意点)

収益源の柱であるソリューション事業の伸びが小さくなってきてい

売上規模が大きくなってきているということも原因ではありますが、昔は30%~40%くらいあった売り上げの伸び率が20%弱くらいまで落ち着いてきています。

7月15日発表の決算短信では第一四半期の売上高が対前年比で⊿4.3%となっています。

また、これに加え営業利益が⊿60.6%、純利益が⊿97.5%となっており、株価が急落しました。

売上高のマイナスは少し気になるところではありますが、利益面のマイナス成長に関しては量子コンピュータ関連の研究開発を行う会社へ積極投資と、大型プロジェクトへの投資が影響していると言っています。

個人的にはこの状況での株価急落は美味しい下げだと思っています。

理由としては、問題があって利益が出なかったのではなく、積極的な投資を行った結果利益が出なかったのですから。

自社製品/量子コンピュータ事業の成功

自社製品mitocoの成長と、量子コンピュータ事業の成長がテラスカイの未来を大きく跳ねらせる可能性を持っていると思っています。

ただ逆にチャレンジングな事業ですので失敗する可能性もあるわけです。

佐藤社長は積極的な投資をどんどん行うタイプの社長ですので、新規事業の動向には注視していきたいです。

新規事業は不安材料がある反面、ビジネスが軌道に乗ると間違いなく株価急騰の機会になります。

定量分析

成長性

安定的な成長性と、今後さらに成長を期待させる「超」積極投資を行っている

  • 売上推移:〇 ⇒右肩上がりで推移
  • ROEの推移:△~〇 ⇒基本的には15%前後で推移(2022年は2%と弱め)
  • キャッシュフローの流れ(積極的に投資して利益を出しているか?):〇

安全性

財務的には問題なしです!安全な財務状態だと思います。

  • 有利子負債:〇 680百万円(D/Eレシオ約7%で安全圏)
  • 自己資本比率:〇 62.1%と安全圏
  • 流動比率(%):〇 292%と安全圏
  • 固定比率(%):〇 59.3%と超安全圏

定量分析(割安性、企業価値)

PSRは適正ではあるが、PERがちょい割高の判断。

企業価値については正直読めない。

割安性

  • PSR(倍):約2倍と適正
  • PER(倍):約51倍と一般的な15%と比べると割高。

企業価値

ツカサの計算では、

テラスカイの企業価値から見た現在の株価:不明です。すみません、この理由としてはあまりにも積極投資をやるからこそ、フリーキャッシュフローがマイナス圏内を推移しており計算が出来ない。

なので、現状の株価2014円(2021.08.02現在)は難しい判断となってしまいます…

買うならどのタイミング?

個人的には、いまの下降トレンドでは手を出しづらいです。

よって、下げ止まりを見せ25日平均線を超えてきたタイミングか、PERが20倍くらいになってから買ってみたい会社だと思っています。

ただ、だいぶ人気が剥がれ落ち以前の株価まで戻ってきていますので、いま手を出したい気もしていますが、ここはグッと我慢して絶対勝てるタイミングまで待ちたいと思います。

ツカサ

投資は自己責任でお願いします!

購入後に下落しても責任持てないからね!

まとめ

テラスカイ(3915)を紹介させて頂きました!

安定的な収益の柱はあり、+αの事業(製品事業、量子コンピュータ事業)の成功がとても楽しみは会社です。

佐藤社長のクレバーな先を見据えた話し方も個人的には期待してしまいます。

2021年8月2日時点の株価2014円

記事更新時の2021年8月29日時点の株価は2160円です

どうなっていくでしょうか(^^)