株式投資をする上で証券取引所について細かく把握する必要はないですが、最低限知っておいた方が良い情報はいくつかあります。
ちなみに下記の質問に答えることは出来ますか?
- 証券取引所が開いている時間帯は?(株取引が可能な時間帯は?)
- 東京証券取引所以外にどのような証券取引所がありますか?
- 東証一部と東証マザーズの違いは?
- 証券会社によっては取り扱えない証券取引所があることはご存じですか?
この質問に少しでも「ん?」となった方はブログを読み進めてみてください。
株式投資をする上で最低限知っておいた方が良い証券取引所の情報がゲット出来ますよ♪
証券取引所とは?|役割と、種類についてわかりやすく解説
証券取引所とは、簡単に言うと私たちが行う株式の売買を仲介してくれるところです。
証券取引所は全国に4カ所存在しています。
- 東京証券取引所(東証)
- 名古屋証券取引所(名証)
- 札幌証券取引所(札証)
- 福岡証券取引所(福証)
証券取引所が4カ所存在しても、株取引の約99%は東京証券取引所に集中しているというのが現状です。
その為、2020年10月1日に起こった東証システム障害によって、日本の株式市場全体は機能停止に陥ってしまいました。
今後どのようになるかはわかりませんが、東証の一極集中のシステムに危うさがあることは間違いありません。
また、株取引の99%を占める東京証券取引所には、主要4市場というものが存在し東証一部、東証二部、東証マザーズ、JASDAQ(スタンダード/グロース)があります。
各市場の位置づけを図解で示すと下記のとおりです。

市場第一部(東証一部)/市場第二部(東証二部)
国内外を代表する大企業・中堅企業が上場する日本の中心的な株式市場。
特に、市場第一部は海外投資家が売買の太宗を占める国際的な市場として、市場の規模や流動性においても世界のトップクラスの市場です。
なお、市場第一部及び市場第二部を総称して「本則市場」といいます。
マザーズ
近い将来の市場第一部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。
そのため、申請会社には「高い成長可能性」を求めています。
申請会社が高い成長可能性を有しているか否かについては、主幹事証券会社がビジネスモデルや事業環境などを基に評価・判断します。
多くの成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、その上場対象とする企業について、規模や業種などによる制限を設けていません。
マザーズ上場後、多くの企業が市場第一部(東証一部)にステップアップしています。
JASDAQ(スタンダード/グロース)
1.信頼性、2.革新性、3.地域・国際性という3つのコンセプトを掲げる市場です。
また、一定の事業規模と実績を有する成長企業を対象とした「スタンダード」、特色ある技術やビジネスモデルを有し、より将来の成長可能性に富んだ企業群を対象とした「グロース」という2つの異なる内訳区分を設けています。
僕は小型グロース株へ投資するのが好きなんだけど、そういった企業は「マザーズ」に上場していることが多いよ!
2022年4月4日に東証再編が行われます。
現在の市場区分が、プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の3つの新しい市場区分へと再編されます。
いつか東証再編についてもブログ記事でまとめたいなと思います!
証券取引所の”ルール”について|取引時間は?取引単位は100株だけ?
株式投資をする上で、下記2つの証券取引所のルールだけは覚えておきましょう。
- 株式の取引”時間”について
- 株式の取引”単位”について
株式の取引”時間”について
株式の取引が出来る時間帯は平日の9時00分~11時30分、12時30分~15時00分と決まっています。
また取引時間については呼び名があったりします。
とくに株式投資で必須の知識ではありませんが、周辺情報として頭の片隅に入れておいてください。
とくに大引け時は株価が大きく動くことがありますので、要注意の時間帯になります。

株式の取引”単位”について
株式は100株単位で購入するのが基本ですが、証券会社によっては1株から購入できるミニ株(単元未満株)制度を導入しているところもあります。
1株が数万単位の株式もあるので100株単位の購入だとキツイですよね。
そういった場合に、1株でも購入できるミニ株(単元未満株)制度は嬉しいですよね。
しかしすべての証券会社で取り扱いが出来るわけではなく、取り扱いが出来る証券会社が決まっています。
残念ながら楽天証券では現在のところミニ株(単元未満株)制度が使えません。
ちなみに1株でも株式を購入できるおススメの証券会社はこちらです。
- SBI証券
- マネックス証券
- SMBC日興証券
- LINE証券
- auカブコム証券
【注意】証券会社によっては取り扱えない証券取引所がある
銘柄をリサーチして、いざ株式を購入しようと思ったら「あれ?株式が買えない…」という経験はありませんか?
私は楽天証券だけを開設していた時に「ライザップってこんなに株価が安くなってるんだー」と思い、楽天証券でライザップを検索したのですがヒットしませんでした。
その理由としては、楽天証券で札幌証券取引所の銘柄を購入することが出来ないからです(ライザップは札幌証券取引所に上場しています)。
下記の表を見て頂ければと思いますが、全ての証券取引所が売買できる証券会社もあれば、ある一定の証券取引所しか取引できない証券会社もあるのです。
2021年10月時点 | 東京証券取引所 | 名古屋証券取引所 | 札幌証券取引所 | 福岡証券取引所 |
---|---|---|---|---|
楽天証券 | 〇 | 〇 | × | × |
SBI証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
マネックス証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
GMOクリック証券 | 〇 | × | × | × |
カブドットコム証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
松井証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ライブスター証券 | 〇 | × | × | × |
ちなみにニトリも昔は札幌証券取引所に上場していたので、東京証券取引所以外に上場している企業で将来の大企業が眠っている可能性もありますね。
まとめ
証券取引所について基本とルールについてまとめてみました。
来年には証券取引所の仕組みが大きく変わりそうなので、来年改めて情報をアップデートしてお届けできればと思います。
証券口座は1つだけでも良いですが、複数口座持っていると証券会社特有のサービスを受けることが出来るので便利ですよ。