テンバガー銘柄を探せ!

テンバガー銘柄候補を探せ!|スタメン(4019)を分析

カブ太郎

ツカサさん、今日もテンバガー候補の銘柄を教えてよ!

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銘柄リサーチの楽をしようとしてない?(笑)

では今日も、個人的に面白そうだと思う企業を紹介するよ。

ただ、カブ太郎くん。投資は自己責任だからね!

株式投資家であれば誰もが憧れるテンバガー銘柄への投資。

それが分かれば誰もが億万長者になりますが、そんな未来が分かる人なんていません(笑)

ただ、ビジネスモデルが面白そうだと将来的にテンバガーのような株価爆上げの可能性は秘めています。

テンバガー銘柄を探せ!シリーズは、完全にツカサの独断と偏見ではありますが、ビジネスモデルや事業内容が面白そうな企業を紹介していきたいと思います。

今回はスタメン(4019)という会社を紹介します。

【総評】テンバガー銘柄候補を探せ!|スタメン(4019)

とても分かりやすいビジネスモデルで面白い会社だと思いますが、個人的には株価が割高だと感じているので、もう少し適正価格になってから買ってみたい銘柄です。

ツカサの独断と偏見の5段階評価

総合評価:13/20

社長:★★★★

市場性:★★★

競合優位性:★★★

独自性:★★★

過去2銘柄と比べると点数が少し低めですが、その背景としてはオリジナル商品の「TUNAG」「FANTS」の伸びしろが予測不能だということからです。

ただ、コロナ禍でも着実に成長していますし、社長がなんと言っても魅力的なのです。

みんなが株価が上がりそうと思っていたら、私たちが投資しても遅いので、みんなが株価が上がるか分からないと思っている会社に先に投資するというのが価値投資家になれるポイントではあります。

個人的には今後の展開次第では株価が大化けする可能性は十分あると思っています。

会社概要

スタメン(4019)

会社設立が2016年1月で、上場が2020年12月ということで、わずか4年で上場している、スピード上場になります。

エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」及び、オンラインサロンプラットフォーム「FANTS」の企画・開発・運営の2つが主な事業内容となっています。

本社は名古屋で、従業員数が約60名のまだまだ成長が期待できる組織状況となっています。

経営理念を「1人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める」と掲げています。

社長のお人柄は後で紹介させて頂きますが、この経営理念と社長のお人柄がリンクしていて良いなと思いました。

また、社員の行動指針(Star Way)をしっかり掲げており、成果にこだわる風土の醸成と、社員の成長支援をする姿勢が会社から見えます。

さらには、エンゲージメント経営プラットフォームを事業内容にしているだけあって、Work style 8という生産性向上を目的とした目標も作っています。

経営理念と社長の示している方向性、社内整備、事業内容の全てがリンクしていますので、こういった観点からも良い会社であることは間違いないと思います。

事業内容

事業内容は、「エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」の企画・開発・運営」と「オンラインサロンプラットフォーム「FANTS」の企画・開発・運営」の2つです。

エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」

SaaSモデルの”社内制度運用クラウド”と”組織コンサルティング”をワンストップサービスとして提供し、顧客の組織課題に貢献するエンゲージメント経営プラットフォームになります。

つまり、TUNAGを使うと企業の組織課題を解決出来るということです。

企業の課題解決について3つのステップで紹介されております。

  • 現在の組織状態が分からないという問題に対して、組織状態の可視化を提案。その解決策として「エンゲージメントサーベイ」を展開。
  • 社内で何をすれば良いか分からないという問題に対して、社内制度の企画・設計が必要と提案。その解決策として「組織改善コンサルティング」を展開。
  • なかなか成果が上がらない問題に対して、施策の自走化と継続的な運用改善が必要だと提案。その解決策として「社内制度運用クラウド」を展開

オンラインサロンプラットフォーム「FANTS」

「TUNAG」をBtoBtoC向けに拡張した、コミュニティのエンゲージメント向上を支援するSaaS型オンラインサロンプラットフォームになります。

簡単にいうと、オンラインサロンを作りたいサロン主にオンラインサロンのプラットフォームを提供し、月額利用料を得るというビジネスモデルになっています。

2020年からスタートしていますので、売上額は小さいです。

ただ、そこそこ有名どころが契約しており、レバンガ北海道や、田村淳さんなどがFANTSを使っています。

収益構造

売上の95%以上がTUNAGのビジネスになります。

TUNAG、FANTSともに特徴的なのが月額の利用料を得るというSaaSモデルを導入しているので、解約が無い限り積み上がっていく収益構造になっています。

初期費用がフロー収益のみで、基本的には月額利用料のストック収益がメインになっています。

現在TUNAGの売上高90%がストック収益になっています。

収益構造の観点から気になる点としては売上は順調に積み上がっているのに、利益があまり出ていないということです。

2020年の営業利益率は約3%くらいしかありません。

その背景としては、販管費が大きく関わっています。

ここが少し気になる点で、広告宣伝費の割合が多いと良かったのですが、給料や手当などの社員に支払われているコストと、「その他」項目が約60%も占められていました。

やはりまだまだ契約先を増やして行かないと利益を生み出すフェーズには行かないということですね。

株価はEPS(1株あたりの純利益)×PERなので、利益が出ないと株価は上がりません。

ただ、新興企業のほとんどがフェーズ1として売上規模拡大、フェーズ2として利益拡大です。

まだスタメンはフェーズ1の売上規模拡大中ですので、今から仕込んでフェーズ2の利益拡大と同時にキャピタルゲイン(株価の値上げ幅)を狙うことも期待できると思います。

定性分析(面白いポイント:プラス面)

私が銘柄分析をした時に感じた面白ポイント(ツカサの独断と偏見)をご紹介します。

加藤社長の魅力

人間味あふれる素晴らしい社長だと思いましたし、やると決めたらトコトンやり切る社長なんだという印象を受けました。

加藤社長の人間性の素晴らしさを証明できる根拠として、IPOする際に加藤社長が以前働いていたエイチームと中京テレビ放送から出資を受けているのです。

起業する前の会社からの出資ということは、その当時から加藤社長の仕事ぶり、能力を高く評価しているからです。

またいくら懇意にしていても、成功確率が低い会社に出資は出来ません。

よって、加藤社長の将来性/能力の高さが期待できるのではないか?と推察できます。

さらに興味深いのが、やると決めたらトコトンやり切る!という性格です。

少年時代は競艇選手になる夢を持ち、休みの日だけでなく平日も学校を早退して競艇場やテレビで選手を研究していたようです。

ただ、合格が出来ず次に司法試験の勉強を始めるわけですが、ここでも徹底しています。

ランチ=90秒、トイレ=50秒というルールを作り、勉強以外の行動には最小限時間制限を設けていたらしいです。

ここまで徹底していたのは、人にも自分にも負けたくないという気持ちだったようです。

本当に努力家なんでしょうね。

色々とネットに記事が掲載されていますし、YouTubeで加藤社長の動画もありますので見てみてください。

TUNAGの着実な成長性と、従業員エンゲージメントという着眼点

何よりもTUNAGの着実な成長が魅力的です。

私の会社でもそうですが従業員エンゲージメントはかなり重要視されてきています。

その理由としては昔のように「頑張れ!頑張れ!」で勝てるような市場環境でないということと、社員のメンタルダウンも企業によっては増えていますので、従業員のエンゲージメントに気を配りながら業績を上げていくというのは企業課題になってきています。

この従業員エンゲージメント(「会社と従業員」「従業員同士」の相互信頼関係)という概念は、欧米では広く浸透した概念で、数年前から日本国内でも認知が進んでいます。

このマーケットについてはまだ創成期ですので、日本国内での認知度と重要性が高まってくるとさらにTUNAGのビジネスは伸びていくと思います。

さらにTUNAGのサービスはさまざまな社内ソフトと連携出来るみたいなので、TUNAGの導入ハードルは低くなりますよね。

FANTSに関しては、オンラインサロン市場は伸びていくとは思いますが、どこまでの伸びしろがあるのかが不明なところです。

おそらく今後もTUNAGが売上規模の大部分を占めていくでしょうから、TUNAGの動向をメインで見て行く事が大事かなと思います。

将来的な展開

将来の展望もしっかり示してくれているので心強いです。

  • 東南アジアを中心とした海外展開を考えている
  • TUNAG/FANTSに蓄積されたビッグデータを活用して新規事業を展開
  • 成長余地のある国内市場を更に広げていく
  • オンラインサロンの更なる拡大

その為にも宣伝広告費を増やしていますし、積極的な投資を行う姿勢も見せてくれています。

まだまだ売上規模拡大フェーズですので、利益が出始めたときが投資家が注目してきますので、今から仕込んでおくのも面白いかと思います。

徹底した組織作り

事業内容と、社内の組織作りがリンクしていて本当に良いなと思いますし、個人的にも働いたら面白そうだなと思ってしまいます。

まずは前途したStar Way(行動指針)ですが、「成果にこだわり、最後まで結果を追う」という行動指針が1番最初に来ているのが個人的には良いなと思います。

やはり営利企業であり、株式会社である以上、結果にコミットできないといけないわけです。

さらには社員の果敢なチャレンジを推奨する指針を示されており、納得度の高い行動指針になっていると思います。

生産性向上を目的としたWork style 8は各項目面白いですし、私の会社でも導入したいなと思う項目が並んでいます。

その他、スタメン社員のエンゲージメントが向上するような社内独自の環境整備や、社内制度を導入しています。

社内報に掲載されている社員の皆さんの顔も笑顔なので、働いていて楽しい会社なのでしょうね。

「社員」はとても重要で、ここまで社員のエンゲージメントに気を配った組織作りをされていますので、会社の利益も上がりそうだなと思います。

その理由としては、最終的に顧客から契約を取ってくるのは社員であり、社員のモチベーション高い=成果も上がりやすくなると私は考えているからです。

定性分析(気になる点:注意点)

大企業との契約が取れるかどうか

比較的契約が進んでいる会社は中堅企業が多い印象を受けています。

大企業との契約が取れ始めると株価が一気に跳ね上がる可能性もありますので、大企業との契約が取れるか否かが今後の売上/利益の拡大(その先の株価の上昇)に大きく影響を与えるのではないかと考えています。

本社が名古屋である点

ビジネスの中心はこの先も「東京」になってくると思います。

しかし、スタメンの本社は名古屋であり、支店も東京にありません。

以前は東京に支店があったのですが、鎌倉に移動させています。

社長の意図があっての支店移動だと思いますが、東京に本社/支店が無いことがビジネスの拡大にどこまで影響があるのか?少し気になるところです。

定量分析

成長性

抜群の成長性と、将来さらに成長するための投資もしています

  • 売上推移:〇 ⇒右肩上がりで推移
  • ROEの推移:△ ⇒現在1.7%程度。10%以上を確保できるようになりたい
  • キャッシュフローの流れ(積極的に投資して利益を出しているか?):〇

安全性

財務的には問題なしです!安全な財務状態だと思います。

  • 有利子負債:△ 231百万円(D/Eレシオ約25%で、安全圏ではある)
  • 自己資本比率:〇 58%と安全圏
  • 流動比率(%):〇 270%と安全圏
  • 固定比率(%):〇 8%と超安全圏

定量分析(割安性、企業価値)

PSR、PER、企業価値と現状の株価は割高の判断になるかなと思います。

割安性

  • PSR(倍):約8倍と割高
  • PER(倍):約240倍と一般的な15%と比べるとかなり割高。売り上げの増加率と比べても高すぎる。

企業価値

ツカサの計算では、

スタメンの企業価値から見た現在の株価:398円

なので、現状の株価879円(2021.07.30現在)は割高と判断。

買うならどのタイミング?

個人的にはもう少し様子を見て買ってみたい会社になります。

まだIPOして1年も経ってないので期待が乗っかっているかなと思っています。

なので私は世の中の熱が少し引いてから購入を検討してみようかと思っています。

ツカサ

投資は自己責任でお願いします!

購入後に下落しても責任持てないからね!

まとめ

スタメン(4019)を紹介させて頂きました!

まだまだ日本国内では認知度の低い従業員エンゲージメントという市場を開拓していっている状況ですが、社長の魅力と着実な成長が魅力な会社だと思いました。

2021年7月30日時点の株価879円

記事更新時の2021年8月29日時点の960円です

どうなっていくでしょうか(^^)