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【疑問解決!】会社四季報の読み方、見方をわかりやすく解説します

会社四季報を購読されている方でこんな方いらっしゃいませんか?


カブ太郎

会社四季報を購入したけど読み方、見方が分からない…

四季報オンラインの有料会員になったけど使い方が分からない…

ツカサ

カブ太郎くん、安心して!

会社四季報に書かれている内容について分かりやすく解説するよ!

有料版(1,100円vs5,500円)の比較や、スクリーニング方法についても解説するね!

会社四季報オンラインの画面を利用して解説しますが、本の会社四季報と内容は一緒なので読み方、見方は一通り理解できますのでご安心下さい!

【疑問解決】会社四季報の読み方、見方をわかりやすく解説

では早速会社四季報の読み方、見方について解説していきます。

各項目を順番に見ていきますので、四季報オンラインの画像を見ながらチェックしてください。

会社四季報の読み方/見方:その①

各番号が振られている項目を順番に解説していきます。

  1. 東マ:上場している場所が書かれています。東マは東証マザーズで、もし東1であれば東証一部です。
  2. 貸借:この表示があれば信用取引が可能ということです。
  3. サービス:企業の業種のことです。東証に上場している業種は33業種に分類される。
  4. 会社HP:ここをクリックすると会社ホームページへ飛ぶことが出来ます。
  5. 株価予想(みんかぶ)、決算速報(株探):ここをクリックすると、みんかぶ/株探に飛ぶことが出来ます。
  6. 四季報紙面を見る:ここをクリックすると、紙の会社四季報画面に移行します。
  7. 決算発表予定日:決算発表予定日が書かれている(四半期、本決算など)
  8. 会社比強気、増額、優待なし:会社比強気、増額については別途紹介。優待はあれば「あり」と書かれており、なければ「なし」と書かれている。
  9. 特色:会社のプロフィールを四季報記者が簡潔にまとめている
  10. 連結事業:部門ごとの売上高シェアが記載されている。もし( )があれば、営業利益率のこと。
  11. 比較会社:事業内容が似たような会社が記載されている
  12. 株価、時価総額など:この情報は20分遅れで更新される。最新更新時間は右上の日時をチェックする。

会社比強気について

これは会社四季報が予想している営業利益と、会社が予想している営業利益の乖離率を指しています。

今回紹介しているブリッジインターナショナルは「会社比強気」ということで、会社予想よりも四季報のほうが強気に判断しているということです。

大幅強気乖離率が30%以上
会社比強気乖離率が3%以上30%未満またはゼロから黒字
会社比弱気乖離率が▲3%以上▲30%未満またはゼロから赤字
大幅弱気乖離率が▲30%以下

増額について

これは会社四季報の前号からの営業利益の修正率を指しています。

今回紹介しているブリッジインターナショナルは「増額」ということですが、指標としては5パターンあります。

表記内容
大幅増額↑↑30%以上の増額
増額↑5%以上30%未満の増額または、ゼロから黒字
前号並→5%未満の増額・減額
減額↓5%以上30%未満の減額またはゼロから赤字
大幅減額↓↓30%以上の減額

この項目で特にチェックしてほしいポイントは3つです。

決算発表予定日

決算発表日は株価が乱高下するので投資家としては要チェックです。

そのまま株を持ち続けるのか?手放すのか?判断するタイミングにもなりますね。

連結事業

部門ごとの売上高シェアがまとめられているため、どの部門が主力なのか一目でチェックすることが出来ます。

さらには主力部門がしっかり成長出来ていると良いですね。

会社四季報の読み方/見方:その➁

各番号が振られている項目を順番に解説していきます。

  1. 上段【上振れ】が今期の予想など直近の業績や状態に関する内容が書かれており、下段【戦略的強化】は中長期的な業績や課題が書かれている
  2. 株式:発行済み株式数が記載
  3. 株主:株主の総数及び、保有株式数が多い上位株主が記載されている
  4. 役員:会社役員が書かれている

左側のコメント

会社四季報記者のコメントで多くのヒントが隠れています。

ポジティブコメントの場合は投資家の期待が乗っかり過ぎていて高値づかみのリスクを考えたりします。

個人的には市場参加者の期待が剥がれている状態が好きなので、ネガティブコメントが書かれているけど将来的に巻き返せそうな会社に投資したいと思っています。

株主

創業社長が大株主だとオーナーシップがあり好きです。

小型株投資では創業社長で大株主の場合に株価が上がりやすいという傾向もあります。

会社四季報の読み方/見方:その③

この部分は会社の財務状況や、キャッシュフローなどがまとめられています。

各指標については過去に記事にまとめていますので良かったら読んでみてください。

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会社四季報の読み方/見方:その④

この部分にはこれまでの業績の推移や、将来の業績予想などがまとめられています。

「予」は四季報予想であり、「会」は会社予想のことです。

売上/利益が右肩上がりの企業は継続的に成長出来ている企業などで注目ポイントです。

会社四季報の読み方/見方:その⑤

各番号が振られている項目を順番に解説していきます。

  1. 上場、設立:上場年月、設立年月が記載されている
  2. 従業員情報:人数、平均年齢、平均年収が記載されている
  3. 監査:担当している監査法人の名前が書かれている
  4. 資本異動:発行済み株式総数の推移についてまとめられている

資本異動

資本異動についてはさまざまな方法がありますが、よく耳にする項目を下記にまとめたいと思います。

表記内容
額面割当有償増資または有償割当増資
株式分割
公募
三者第三者割当増資
消却自己株式の消却
完全子会社株式交換または株式移転による完全子会社化
交換株式交換

監査法人は要チェックです。

とくに日本の四大監査法人が担当している企業の決算資料などは厳しいチェックを受けている可能性が高いので、信用度は高くなると思います。

日本の四大監査法人とは下記の4つの監査法人のことです。

  • EY新日本有限責任監査法人
  • 有限責任あずさ監査法人
  • 有限責任監査法人トーマツ
  • PwCあらた有限責任監査法人

会社四季報の読み方/見方:その⑥

各番号が振られている項目を順番に解説していきます。

  1. 株価情報及び、株取引の参考になるPERやPBRが記載
  2. チャート:分足、日足、週足、月足など色々な切り口で分析可能

会社四季報の読み方/見方:その⑦

この部分は「適時開示情報」「大量保有情報」「Kabutanニュース」など、リアルタイムな情報が表示されています。

投資を行う上での判断材料になることも多いです。

会社四季報の読み方/見方:その⑧

似たようなサービスを展開している企業がライバル比較として掲載されています。

やはり投資する上で「競合他社として比較してどうなのか?」という視点は重要なので参考になると思います。

プラン別(無料/1100円/5500円)で利用可能コンテンツを紹介

個人的には無料の四季報オンラインは全く使えないと思っています。

なので、個人的には四季報オンラインの有料会員になることはおススメします。

有料会員と言っても1,100円/月プランと、5,500/月プラントで何が違うのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここでは、1,100円/月プランと5,500円/月プランを比較して何が違うのかについてまとめていきます。

1,100円/月プラン5,500円/月プラン
スクリーニング結果150件まで表示可能300件まで表示可能
お気に入り銘柄登録数10グループ、1000銘柄まで20グループ、2000銘柄まで
長期データ閲覧不可閲覧可能
大株主検索×
四季報アーカイブ直近4号まで何年も過去までさかのぼれる

もっと詳細にプレミアム会員のことを知りたい人は四季報オンラインの下記URLから調べてみてください。

有料サービスの内容について|個人のお客様|会社四季報オンライン (toyokeizai.net)

私の場合は1,100円/月のプランで契約をしています。

【教えて!】おススメのスクリーニング方法について

最後に私が普段やっているスクリーニング方法について解説していきます。

ただ、その前に色々な人のスクリーニング方法を参考にしたいという方には四季報がおススメ検索条件というのを準備してくれています。

下図のように、こんな感じです。

ちなみに、投資のプロのおススメとして、四季報編集部渡部清二さん藤川里絵さん福永博之さんスクリーニング方法が紹介されています。

ちなみに私の場合は、下記条件でスクリーニング検索を行っています。

  • 上場5年未満
  • 時価総額300億

この条件で導き出した会社を「売上は右肩上がりか?」「財務状況は大丈夫か?」「社長は魅力的か?」などを調べながら銘柄を特定しています。

私は小型グロース株投資が好きなので、上記のようなスクリーニング条件になっています。

まとめ

四季報の読み方、見方についてまとめてみました。

四季報が読めると投資判断の精度もさらに高くなります。

やはり四季報記者が足で稼ぎ情報を取ってきている四季報記者のコメントなどは魅力的ですよね。

そういった意味でも1,100円/月プランは契約しても良いのかなと個人的には思っています。