テンバガー候補の銘柄を教えてよ!
テンバガーになる約束は出来ないけど、
個人的に「面白そうだな―」と思う企業を紹介するよ!
カブ太郎くん、投資は自己責任だからね!
株式投資家であれば誰もが憧れるテンバガー銘柄への投資。
それが分かれば誰もが億万長者になりますが、そんな未来が分かる人なんていません(笑)
ただ、ビジネスモデルが面白そうだと将来的にテンバガーのような株価爆上げの可能性は秘めています。
テンバガー銘柄を探せ!シリーズは、完全にツカサの独断と偏見ではありますが、ビジネスモデルや事業内容が面白そうな企業を紹介していきたいと思います。
今回はRetty(7356)という会社を紹介します。
【総評】テンバガー銘柄候補を探せ!|Retty(7356)
いまはコロナで厳しさはありますが、加盟店が順当に増え、新規事業がプラスオンされればテンバガーは夢ではない銘柄だと思っています。
私の知り合いでもRettyを使っている人が増えていますので、まだまだ伸びしろ充分だなと思っています。
総合評価:16/20
社長:★★★★
市場性:★★★★
競合優位性:★★★★
独自性:★★★★
会社概要
Retty(7356)
会社設立が2010年10月で、上場が2020年11月上場です。
まだ上場して1年未満の会社ということもあり、投資家の期待が乗っかっている可能性があると判断しています(割高ということです)。
本社は東京で、従業員数約130名の会社となっています。
「食を通じて世界の人々をHappyに」を会社ミッションとして掲げられています。
ちなみに、Recommend(おススメ)+HappyでRettyのようですね。
ビジネスモデル
事業内容は大きく2つあります。
- FRM(Fan Relationship Management)事業
- 広告コンテンツ事業
※FRM事業:飲⾷店向けに⽉額にて集客機能や顧客管理機能を備えたソリューションを提供するビジネス
売上構成比でいえば、約70%がFRM事業となっています。
Rettyの将来的な戦略としては、FRM事業を中心に事業拡大を狙っていますので、FRM事業を中心に成長度合いを見ていけば良いと思います。
具体的なビジネスモデルについてです。
実名型グルメプラットフォーム「Retty」を軸に、飲食店向けに月額にて集客機能や顧客管理機能を備えたソリューションを提供しています。
これが1つ目の収益源でFRM事業です。
もう1つが、Rettyを活かした広告掲載や蓄積されたコンテンツを提供するサービスを広告主へ提供しています。
広告主は掲載や提供に応じてRettyに課金します。
これが2つ目の収益源で広告コンテンツ事業です。
収益源のメインとなっているFRM事業はストック収益ですので、着実に積み上がっていくと安定的な収益源が確保されます。
また、有料店舗数に比例してコストが増えない構造になっているので、有料店舗数が増えれば増えるだけ利益拡大が期待できます。
補足:FRM事業の売上を構成する計算式
FRM売上=有料店舗数×有料店舗単価
有料店舗数:毎月520件以上の増加です
解約率:コロナ禍でも2.0%程度と低い解約率を維持出来ています
ちなみに有料店舗単価は19.3千円とのことです。
定性分析(面白いポイント:プラス面)
私が銘柄分析をした時に感じた面白ポイント(ツカサの独断と偏見)をご紹介します。
3大欲求の1つである食選びに”実名制”の口コミという安心感を与えた
”実名制”というのが食べログと一線を画しているところです。
実名制であれば適当なコメントは書けないので、情報の信頼性が一気に高くなりますよね。
いまは情報過多の時代ですので、情報の”質”には皆さん敏感なのではないでしょうか。
また、点数評価が無いシステムなので、契約する店舗側としても嬉しいですよね。
ユーザーおよび、店舗側のメリットがありますので、Rettyユーザーおよび、有料店舗数の両方が伸びて行くことが期待できます。
アフターコロナの成長に期待
残念ながら飲食業界はコロナの影響で大変な状況です。
Rettyとの契約に関しても通常であれば出来ていた店舗も様子見したところもあるでしょう。
そういった意味でも1~2年Rettyの経営は厳しいかもしれませんが、アフターコロナで通常の生活に戻った時の成長加速度はすごいのではないかと思います。
コロナが原因でトライアル契約数は減っていますが、通常契約数は増えていますし、なんと言っても2.2%と解約率が減っていないところがRettyのサービスに店舗が満足していることが推察できます。
財務体力も万全で、2023年9月までコロナが収束しなくても財務体力的に耐えられることが示されています。
今後の成長戦略も明確である
まずRettyは他社グルメサービス市場の6万店舗をターゲットに成長を目指しています。
もし6万店舗をカバーできるようであれば株価の伸びは楽しみです。
既存のFRM事業はRettyの認知度も高まってきていますので、おそらく大きな失敗は無いと思います。
FRM事業をベースに、従量課金「プレミアム予約」と、テイクアウトプラン及び、モバイルオーダーサービスの新しい事業が上手くオン出来るかが今後の見どころだと思います。
- FRM事業(既存事業)
- 従量課金型「プレミアム予約」と、テイクアウトプラン(2020年5月頃開始)
- モバイルオーダー(開発中)
ちなみに中国ではモバイルオーダーがかなり進んでいるようで、もし中国並みにモバイルオーダーが普及したら、現在のRettyの有料店舗数1万店舗が、14万店舗に跳ね上がる試算だそうです。
社長の魅力
社長の記事や動画を見ました。
「このサービスは絶対成功する」と確信をもってRettyを創業されています。
また、飲食業界が厳しいコロナ禍でRettyは上場しています。
社長のコメントを聞いていると、常に数年先を見据え、頭の中での計算が出来た状態で勝負を仕掛けているように感じます。
コロナ禍での上場時も「今後の成長も見えてきている」という心強いコメントもありました。
しかも、まだ事業が軌道に乗っていない時期に、2年間で約20億円を調達しています。
この度胸と、先見性は凄すぎる以外言葉がありません。
この辺りの話を淡々と分かりやすく話されており、クレバーな頭の良い社長さんなんだろうなと思いました。
また、心に秘めた熱さも感じました。
定性分析(気になる点:注意点)
Rettyの使いやすさ
どうしても、お店を検索する=食べログの印象がついてしまっているユーザーへの対策が課題だと思います。
実際にRettyを使用している妻に使い勝手を聞いたところ、「少し使いづらい」と言っていました。
なので、結局いつも使い慣れている食べログで検索してしまうらしいです。
Rettyでの検索に慣れてしまうと良いのでしょうが、慣れるまではいままで使い慣れている食べログを先に使ってしまいますよね。
差別化ポイントにユーザーがどこまで気付くか
Rettyの使いやすさと重なる部分もありますが、個人的には”実名制”の口コミグルメサイトと聞いて面白いと思った反面、気付くまでに時間がかかりました。
私が食に興味がないのが原因かもしれませんが…
ユーザーがRettyを使うメリットを、食べログのような他社グルメサイト以上に感じ取ってくれるか?がとても重要なポイントです。
定量分析(成長性、安全性)
成長性
コロナで成長性が読めないが、ビジネスモデルからして問題ないと判断。
今後も順調に成長していくと予想。
- 売上推移:△ ⇒コロナが影響しているため、2020年に売上が前年ダウン
- ROEの推移:× ⇒コロナの影響でマイナスになっている
- キャッシュフローの流れ(積極的に投資して利益を出しているか?):△ ⇒積極的に投資は行っているが、コロナが原因で営業CFがマイナス。
安全性
有利子負債は多めであるが、財務的には問題なし。安全な財務状態です。
- 有利子負債:× 955百万あり、D/Eレシオ約70%⇒コロナの影響で仕方ない
- 自己資本比率:〇 52.6%と安全圏
- 流動比率(%):〇 246%と安全圏
- 固定比率(%):〇 26%と安全圏
定量分析(割安性、企業価値)
PSR、PER、ツカサの企業価値分析の3点すべてで株価は割高の判断です。
時価総額は121億と売上額に対して大きくついている印象です。
おそらく上場間もない会社ということもあり、投資家の期待が株価を押し上げているような気もしています。
割安性
- PSR(倍):約6倍と割高
- PER(倍):約121倍と一般的な15%と比べると超割高
企業価値
ツカサの計算では、企業価値に対しての現在の株価は227円です。
2021年8月12日現在の株価が1047円なのでかなりの割高の判断です。
買うならどのタイミング?
買うのであればPSRが3倍くらいになるか、ツカサ計算の株価200~300円くらいかなーと思います。
上場してまだ1年未満の会社ですので、かなり投資家の期待が乗っかっていると思いますので、もう少し期待が剥がれるのを待ちたいと思います。
投資は自己責任でお願いします!
購入後に下落しても責任持てないからね!
まとめ
Retty(7356)を紹介させて頂きました!
ビジネスモデルが凄くシンプルなので分かり易くて個人的にはすごく好きです!
派手さは無いのですが、すごくクレバーで先見性のある社長にRettyの将来の成功が感じ取られます。
Rettyには厳しい飲食業界に夢と希望をもたらしてほしいと思い、応援したいと思いました!
ただ、少し割高なのでもう少し株価が適正価格になったら購入させて頂こうかと思います。
2021年8月12日時点の株価1047円
記事更新時の2021年8月30日時点の株価は1158円です
どうなっていくでしょうか(^^)