成長性のある小型株をリサーチしているとこんな問題に直面しませんか?
PERが高く過ぎて投資対象に出来る銘柄がない!!!
それもそのはず、成長性のある小型株は投資家からの期待も乗っかっておりPERは高くなっているのです。
カブ太郎さん、そんな怖い顔しないで(笑)
成長性の高い小型株はPEGレシオを割安性の判断基準にすると良いよ。
今日は、PEGレシオの計算式/目安/調べ方について解説するね。
【解説】PEGレシオの計算式/目安/意味について
すごく簡単なので順番に解説していきます。
PEGレシオの計算式
まずは、PEGレシオの計算式について解説します。
PEGレシオ(倍)=PER(倍)÷利益増加率(%)
ここでいう”利益”とは1株あたりの純利益(EPS)のことです。
もし今期の予想EPSが100円で、来期の予想EPSが120円であれば、利益増加率は20%になります。
ただ、ここで注意してほしいことが1点あります。
若くて勢いのある企業は、宣伝広告費や、設備投資を積極的に行うため、利益を敢えて出していないケースが多くあります。
したがって私は、”成長性の高い小型株”へ投資する場合は、増加率を「利益」ではなく、「売上高」で見ています。
PEGレシオ(倍)=PER(倍)÷売上高増加率(%)
この計算式に置き換えることで、成長性の高い小型株の「本当の成長性」を見落とさずに済むと考えます。
例題を出すとこんな感じです。
今期の予想売上高が10億円で、来期の予想売上高が12億円であれば、売上高増加率は20%になります。
PEGレシオの目安
PEGレシオから見る、割安性の判断基準は以下の通りです。
- 割高:2倍以上
- 適性:1倍~2倍
- 割安:1倍
例えば、PER50倍でも、(利益/売上)増加率が60倍であればPEGレシオは0.83倍になります。
一般的に割高のPERだとしても、PEGレシオに適用すると割安銘柄というのは出てくるわけです。
成長性の高い小型株の場合、このケースは良くありますので、せっかくの投資チャンスを見逃さないようにしましょう。
PEGレシオとは
PEGレシオとは、株価の割安性を判断する指標の1つであり、Price Earnings Growth Ratioの略です。
「ペグレシオ」と読みます。
企業の利益だけではなく、成長性も加味して株価の割安性を判断していますので、成長性の高い小型株など「グロース株投資」をする際には有用な指標です。
【楽々簡単】楽天証券でPEGレシオを調べる方法
楽天証券では、銘柄のPEGレシオを簡単に検索でき、スクリーニング機能を使っての絞り込みを行うことも可能です。
銘柄のPEGレシオチェック
サイト検索(楽天証券)
PEGレシオを調べたい場合は、調べたい銘柄を1つ選んでもらい「指標」をクリックしてください。
そうすれば簡単にPEGレシオを見ることが出来ます。
しかも常に情報はアップデートされているので、最新情報になります。

アプリ検索(楽天証券)
アプリの場合も同様で、調べたい銘柄の「指標」をクリックして、簡単にPEGレシオを見ることが出来ます。
こちらも情報はアップデートされていますので、最新情報になります。

スクリーニング検索
楽天証券のスーパークリーナー機能を使えば、PEGレシオでスクリーニングを掛けることが出来ます。
スクリーニング方法については図解で説明します。



まとめ
成長性の高い小型株の割安性を判断する場合にPERだけでは不十分です。
そんな時はPEGレシオを知っていると、お宝銘柄の見落としを防ぐことが出来ます。
ぜひ、成長性の高い小型株を探す場合はPEGレシオを参考にしてみてください。