株式投資家はファンダメンタルズ分析と、テクニカル分析の両方を知っていると株式投資で勝てる確率は高くなります。
ファンダメンタルズ分析とは、企業の業績や財務状況、ビジネスモデルや将来性など企業の本質的な価値を分析する手法のことを言います。
テクニカル分析とは、これまでの株価や、取引量など過去のパターンに基づいて分析する手法のことを言います。
私の場合は小型グロース株の中長期的投資をやっており、ファンダメンタルズ分析を重視していますが、売買タイミングを見定めるときや、たまに行う短期売買のときにはテクニカル分析を活用します。
とくにテクニカル分析の代表格である”移動平均線”は株式投資初心者でも簡単に理解出来る分析手法になります。
- 移動平均線を見ることで売買タイミングを知ることが出来る
- そもそもの移動平均線について理解が深まる
- 移動平均線のおススメの設定方法がわかる
【売買タイミング】移動平均線で見るべきポイントは3つ!
移動平均線を見れば、株式の売買タイミングを推測することが出来ます。
それは移動平均線を見ることで以下の3つのシグナルが分かるのです。
- 買いのシグナル
- 売りのシグナル
- 待ちのシグナル
詳しく解説していきます。
買いのシグナルが出ている移動平均線について
買いのシグナルが出ている移動平均線のパターンを紹介します。
下記2つのパターンが発生した場合は、株価が上昇していく可能性が高いので、株式を保有するもしくは、買い足すなどしても良いと思います。
また、新たに株式を購入する際は上昇トレンドに乗っかって購入すると勝てる確率も上がるのでおススメです。
①最強の買いシグナル=ゴールデンクロス
短期線が中期線を上回る、中期線が長期線を上回るなど短い期間の線が長い期間の線を上回っている状態

➁買いシグナル その2
移動平均線(中期線:25日線)の上にローソク足があり、尚且つ移動平均線も上昇トレンドの状態

売りのシグナルが出ている移動平均線について
売りのシグナルが出ている移動平均線のパターンを紹介します。
下記の2つのパターンが発生した場合は、株価が下落していく可能性が高いので、株式を保有し続けることは怖いです。
よって、売りのシグナルが発生した場合は、一度株式を手放すなど検討しても良いかもしれません。
または、売りのシグナルが発生しているタイミングでわざわざ株式を購入せず、買いのシグナルが発生するまで購入タイミングを待ってみるのも一つの手だと思います。
①最悪の売りシグナル=デッドクロス
短期戦が中期線を下回る、中期線が長期線を下回るなど短い期間の線が長い期間の線を下回っている状態

➁売りシグナル その2
移動平均線(中期線:25日線)の下にローソク足があり、尚且つ移動平均線も下降トレンドの状態

待ちのシグナルが出ている移動平均線について
待ちのシグナルが出ている移動平均線のパターンを紹介します。
待ちのシグナルが出ている場合は株価がどちらの方向に行けば良いのか迷っている状態なので株式を購入することは一つの賭けになってしまう可能性があります。
よって、待ちのシグナルが発生した場合は、様子見をおススメします。
移動平均線が重なっており、どちらの方向に抜けるか分からない状態

【基礎講座】移動平均線の作成方法とは?
移動平均線とは、過去のある一定期間の株価の終値を平均化してグラフ化したものになります。
5日平均線を参考に移動平均線を作ってみたいと思います。

いかがでしょうか?
意外に簡単に移動平均線を作れますよね。
今回はデモンストレーションで、5日平均線で作成してみましたが、25日平均線や75日平均線なども同じ原理で作成できるのです。
【教えて!】移動平均線のおススメの期間について
色々な議論があるかと思いますが、個人的には初期設定で良いかなと思っています。
私は楽天証券がメイン口座なのですが、初期設定である下記の設定をそのまま使っています。
- 短期:5日
- 中期:25日
- 長期:75日
とりあえず移動平均線は初期設定で使っていただき、設定内容が気になるようであればその後試行錯誤して見てください。
私は初期設定のままです
【補足】ツカサがテクニカル分析を使うタイミング
私は企業の業績や財務状況、ビジネスモデルなどを分析(ファンダメンタルズ分析)して、小型グロース株へ中長期投資を行うスタイルで投資をやっています。
なので、基本的にはファンダメンタルズ分析がメインです。
では、その中で移動平均線などのテクニカル分析を活用するタイミングはどこなのか?というと、下記2つです。
- 売買タイミングの見極め
- 中長期投資ではなくてたまにやる短期投資の場合
売買タイミングの見極め
どうせ買うなら株価が上昇している「勝てるタイミング」で買いたいと思いませんか?
そう考えた時に、移動平均線を見て買いシグナルが出ているタイミングで株式を購入すると勝てる確率が上がりやすくなります。
わざわざ株価が下落する可能性が高いデッドクロスが発生しているタイミングで株式は購入しても負ける可能性が高いわけです。
ですので、株式をせっかく買うなら買いシグナルが出ているタイミングで買ってください。
逆に株式を売るのであれば売りシグナルが出ているタイミングで売ってみてください。
中期投資ではなくたまにやる短期投資の場合
個人的にはチャート分析は短期売買に最も適している手法だと思っています。
私も普段はあまりしないのですが、短期売買を行うときはチャート分析で移動平均線を参考にしたりします。
直近だとルネサンス(2378)で、ゴールデンクロスが発生していたので、デイトレードを行ってみました。
下記の図解のとおりですが、更なる上昇トレンドに上手く乗れ、そこそこの利益を上げる事に成功しました。

まとめ
今日はテクニカル分析の移動平均線について解説してきましたがいかがでしょうか?
まずは株式投資初心者であってもベテランであっても移動平均線はテクニカル分析でもっとも簡単で、重要な指標になります。
是非とも移動平均線の理解を深めてみてください。