個別株|ファンダメンタルズ分析

【初心者向け】株で失敗しないためには5つの数字を覚えよう

初めて証券口座を開設して、いざ株式投資をしてみよう!と思っているあなた。

こんな心の声が聞こえませんか?

カブ太郎

もし投資した会社が倒産したらどうしよう…

株券が紙くずになったらどうしよう…

何となく漠然とした株式投資の怖さを感じていませんか?

今日はそんなあなたに「倒産しない安全な会社の探し方をお伝えしたいと思います。

ツカサ

株式投資で最悪のパターンは投資した会社が倒産してしまう事です。

倒産しない安全な会社を選ぶことが株式投資家としての第一歩です。

【初心者向け】株で失敗しないためには5つの数字を覚えよう

株式投資で失敗しない=投資した会社が倒産しないためには、5つの数字を覚えれば大丈夫です。

その魔法の5つの指標と数字がこれです!

  • 自己資本比率:50%以上
  • 流動比率:150%以上
  • 当座比率:100%以上
  • 固定比率:100%未満
  • D/Eレシオ:1倍以下

気になる会社に投資する前には是非、この指標を事前にチェックしてください!

デイトレードなどであれば気にする必要はないと思いますが、中長期トレードの場合は要チェックです。

この5つの指標すべてが上記の指標をクリアしていれば、基本的に会社が倒産することは考えにくいです。

では、次から1つ1つ指標と数字について解説していきます。

チェック①:自己資本比率は50%以上の会社に投資せよ!

自己資本比率は下記の計算式から求めることができます。

自己資本比率(%)=純資産÷資産(負債+純資産)×100

この計算式から分かる通り、自己資本比率を見ると資産に対してどれくらいの純資産が占めているかが分かります。

言い方を変えれば、負債の割合がどれくらいあるのかも分かります。

純資産:返済義務が”ない”資産のこと

負債:返済義務が”ある”資産のこと

自己資本比率が高いということは返済義務のない資産が多くて安心だと言え、逆に自己資本比率が低いということは返済義務のある資産が多くて不安だと言えます。

目安としては50%以上が安心できるラインになります。

自己資本比率と企業評価

  • 超優良企業 :70%超
  • 優良企業  :50%以上
  • 一般的な企業:30%~40%
  • 心配な企業 :20%以下
  • 危険な企業 :10%未満

自己資本比率については過去記事でまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は見てみてください。

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チェック➁:流動比率は150%以上の会社に投資せよ!

流動比率は下記の計算式から求めることが出来ます。

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

流動資産とは1年以内に現金化出来る資産のことで、流動負債とは1年以内に返済義務のある負債のことです。

つまり流動比率のパーセンテージが大きければ大きいほど、短期債務(1年以内に返済義務のある負債)の返済能力に余裕があるということが読み取れます。

目安としては150%以上が安心できるラインです。

流動比率については過去記事でまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は見てみてください。

安全性の指標|流動比率/当座比率の計算式、目安をわかりやすく解説 会社の安全性を知るための指標として流動比率と、当座比率を求めるという方法があります。 両方とも短期債務の支払い能力を示す指標にな...

チェック③:当座比率は100%以上の会社に投資せよ!

当座比率は流動比率よりもさらに厳しく企業の短期債務に対する支払い能力を見た指標になります。

当座比率は下記の計算式から求めることが出来ます。

当座比率(%)=当座資産÷流動負債×100

当座資産とはすぐにでも現金化出来るものを指しています。

当座資産に該当するもの

  • 現金及び、預金
  • 売掛金
  • 受取手形
  • 有価証券

売掛金

取引先に対して代金の支払いを待ってあげている状態のこと

受取手形

売掛金同様に、取引先に対して代金の支払いを待ってあげている状態のことで、そのやり取りを手形で行っている

有価証券

ここでいう有価証券は投資目的に保有している有価証券のこと(子会社や関連会社の株式は固定資産に該当する)

目安としては最低でも100%以上は欲しいところです。

当座比率については過去記事でまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は見てみてください。

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チェック④:固定比率は100%未満の会社に投資せよ!

固定比率は下記の計算式から求めることが出来ます。

固定比率(%)=固定資産÷自己資本×100

固定資産とは現金化するのに要する時間が1年超えの資産のことで、一言でいうと直ぐに現金化出来ない資産のことを言います。

自己資本とは株主から集めたお金や、自分たちで稼ぎ出した利益のことで返済義務のない資産のことです。

細かく言うと少し違いますが、大まかに言うと純資産のことです。

図解すると下記の場所を計算する感じです。

自己資本とは純資産の部から新株予約権非支配株主持分を差し引いたものになります

自己資本=純資産の部-(新株予約権+非支配株主持分)

つまり固定比率が100%以下であれば、自己資本内で設備投資をしていることが分かり、尚且つ設備投資が上手く行かなかったとしても安全性は高いことが読み取れます。

固定比率を見れば、企業が無理な設備投資をしていないか?が分かります。

目安としては100%以下であると安心できます。

固定比率については過去記事でまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は見てみてください。

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チェック⑤:D/Eレシオは1倍以下の会社に投資せよ!

D/Eレシオは下記の計算式で求めることが出来ます。

D/Eレシオ(倍)=有利子負債÷自己資本

D/Eレシオとは、自己資本に対して有利子負債がどれくらいあるかを見た指標です。

この計算式からも分かるように、D/Eレシオが1倍以下であれば有利子負債を自己資本で賄えることが出来ると言えます。

よって、D/Eレシオは1倍以下の会社が安全であると言えます。

有利子負債とは利払いをする必要がある負債のことで、下記4つが該当します。

  • 短期借入金/長期借入金
  • 社債
  • コマーシャル・ペーパー(CP)
  • リース債務

D/Eレシオについては過去記事でまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は見てみてください。

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守りだけじゃ嫌だ!儲けるためには4つの数字を覚えよう!

これまで5つの数字を覚えれば株で大きな失敗をしない(会社の倒産に巻き込まれない)と説明してきました。

では、このままで株式投資で勝てるでしょうか?

答えはNO!です。

つまり、守りの投資だけやったとしても絶対勝てるわけがないのです。

よって、株式投資は守る部分は守りつつ、攻めるところは攻めて行くことが重要です。

では攻めるポイントとして、今後株価が上がりそうな企業を見つけるための4つの指標と数字を紹介します。

  • 売上:ずっと右肩上がり
  • ROE:10%以上
  • PER:業界平均よりちょい高めまで許容
  • PSR:3倍未満

売上とROEは会社の成長性を見ています。

PERとPSRは株価のを見ています。

よって、売上とROEでしっかり成長している企業を探し出し、PERとPSRでその株価が割高か割安かの判断をしましょう。

これにより、高値づかみを事前に防ぐ事ができます。

PERについては過去記事でまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は見てみてください。

注意|業界で平均PERの目安は違う。15倍以下は割安に騙されてはダメ 良い銘柄が見つかったと思ってPERを見てみると、驚くほど高い時ってないですか? もしくはPERが低いと思って買ってみたけど、そこ...

まとめ

初心者が投資で失敗しないための5つの数字を紹介してきました。

最悪の失敗は会社の倒産リスクです。

そこさえ防げれば、ある程度ちゃんとしている会社であれば株価は上下しながら上がっていくと思います。