株式投資家であれば誰もが手にしたいテンバガー銘柄。
ここではビジネスモデルが面白い、商品/サービスが特徴的など、将来的にテンバガー銘柄のように株価爆上げの可能性を秘めている銘柄をツカサの独断と偏見で紹介していきます。
今回はサイバーセキュリティクラウド(4493)を紹介します。
投資は自己責任でお願いします!
【総評】サイバーセキュリティクラウド(4493)
サイバーセキュリティクラウドは、近年急増して社会問題となっているサイバー攻撃から企業を守るビジネスを展開している会社です。
詳細は後述しますが、サイバーセキュリティクラウドのビジネスは時流に乗っており、さらに伸びて行くことが予想されます。
さらには高い商品力に加え、国内だけでなくビジネスを米国まで広げていこうという伸びしろ満載の企業です。
総合評価:17/20
社長:★★★★
市場性:★★★★★
競合優位性:★★★★
独自性:★★★★
会社概要
サイバーセキュリティクラウド(4493)
- 上場年月:2020年3月(会社設立2010年8月)
- 本社:東京都品川区
- 従業員数:約70名、平均年齢35.8歳、平均年収725万円
- 監査法人:三優
事業内容
AI技術を活用したサイバーセキュリティサービスの開発と提供を行っている。
サイバーセキュリティ関連の企業では珍しく、自社開発・自社サポートの純国産サイバーセキュリティソフトメーカーです。
主力製品は「攻撃遮断くん」と「Waf Charm」であり、これら2つの製品で売り上げの80%以上を占めている。
- 攻撃遮断くん:Webサイトへのサイバー攻撃の可視化・遮断ツール
- Waf Charm:AIによるAWS/Azure/Google Cloudの各種WAF自動運用ツール

定性分析
外部環境(マーケット状況、競合など)
サイバーセキュリティ市場は国内、海外で伸び続ける予測となっています。
- 国内:現在約3000億円の市場があり、2025年まで毎年6%の市場成長予測
- 海外:現在約13兆円の市場があり、2030年まで毎年10%の市場成長予測
その背景としては、高度なサイバー攻撃の被害が継続的に発生していることや、在宅勤務によるリモートワークの拡大で新たなセキュリティリスクへの危機感が高まったことが原因です。
今後ますます注目を浴び、資金が流入してくる市場だと考えています。

内部環境(経営者、ビジネス優位性など)
経営者
社長は小池 敏弘さんという方ですが、小池社長は2021年より現職を担っています。
小池社長は鹿児島県出身で、06年(平18年)甲南大法卒というまだ若い社長です。
もともとリクルートHRマーケティング関西(現リクルートジョブズ)入社して、18年ALIVAL代表取締役、21年サイバーセキュリティクラウド社長室室長という経歴を辿っています。
以下の動画で小池社長のお人柄を垣間見ることが出来ますが、論理的で誠実な印象を持ちました。
サイバーセキュリティクラウド小池敏弘社長/サラリーマンから社長に就任!?初の通期決算の結果は?(1/3)|JSC Vol.385 – YouTube
サイバーセキュリティクラウドを上場させたのは大野暉さんという方で、サイバーセキュリティクラウドをグローバル展開させるために取締役を辞任して小池社長にバトンタッチしているようです。
米国子会社であるCyber Security Cloud Inc.の CEO は引き続き継続しているようです。
ビジネス優位性
海外プロダクトが多い国内セキュリティ市場の中で、国内メーカーとして、自社で開発・運用・販売までを行う数少ない企業です。

しかも主力製品の「攻撃遮断くん」「WafCharm」の導入者数は年々増加しています(解約率は1%台)。
ストック型収益なので、安定した収益を確保できるのもサイバーセキュリティクラウドの強みです。
決算説明会資料に具体的な成長目標(2025年売上目標50億円、営業利益10億円)を掲げていることや、今後グローバル展開を加速させていくという事も記載されており、かなり楽しみな状況です。

定量分析
成長性
売上高、営業利益ともに右肩上がりに推移しており、かなり順調です。

サイバーセキュリティクラウドは2025年には売上目標50億円、営業利益10億円という具体的な目標数字を掲げています。
収益性
営業利益率17%くらいであり、比較的高い収益性を取れています。
宣伝広告費の割合が売上高の10%ほどを占めているため、将来的には宣伝広告費を下げることで少しは利益率を上げることはできそうですが、出来ても少しでしょうね。
17%ほどの営業利益率が確保出来ていれば合格だと思います。
2025年の売上目標50億円、営業利益10億円は営業利益率20%を目指している計算になりますね。
また、効率性の判断指標であるROEとROAも高く、効率的に利益を上げることが出来ていることが分かります。
- ROE:21.03%
- ROA:10.53%

安全性
財務の安全性に関しては全く問題なしです。
- 自己資本比率:55.2%
- 流動比率:230%
- 当座比率:198%
- 固定比率:48.4%
- D/Eレシオ:0.34%




割安性
割安性の観点からはPERとPSRを見てみたいと思います。
- PER:65.8倍
- PSR:7倍
上場して間もない会社という事と、注目されている分野という事もあり、比較的割高です。


理論株価
私の場合はDCF法を使った理論株価を求める手法を使っていますが、計算すると下記の通り導き出されます。
- 886円~1,347円
2022年6月20日時点の株価が1,819円ですので割高ですね。
投資戦略
若干割高のように感じるので、もう少し株価が適正になってから投資しても遅くないかなと思います。
ただ、サイバーセキュリティクラウドが掲げている2025年売上目標50億円、営業利益10億円を信じることが出来るのであれば、いま投資しても大丈夫かなと思います。
その理由としては下記の通りで、基本的には1株益÷営業利益をすると7%くらいです。
という事は、サイバーセキュリティクラウドが2025年に目標としている販売目標50億円、営業利益10億円を達成できるとすれば1株益は70円なります。
売上高 | 営業利益 | 1株益 | 1株益÷営業利益 | |
単22.12予 | 2,300 | 390 | 28.7 | 7% |
単23.12予 | 3,000 | 510 | 36.2 | 7% |
単25.12予 | 5,000 | 1,000 | 70.0 | 7% |
もし1株益が70円になったとしたら、PERが平均の15倍~50倍で計算すると、1,050円~3,500円になります。
グロース市場のPERは50倍くらいあるので、PERが50倍で付けば株価は2倍近くにはなります。
まとめ
サイバーセキュリティクラウドを分析した結果をまとめると、下記の通りです。
- 期待ポイント
- 市場が伸び続けている
- 純国産のサイバーセキュリティソフトである高い製品力
- 高い売上高成長率と、低い解約率
- ストック型収益であり安定した収益基盤を構築出来ている
- グローバル展開への期待
私は少しだけ買って、今後ウォッチを続けてみようと思います。
私が投資を学んだスクールはここです(^^)
