このブログにたどり着いて頂いた方の多くは、ボリンジャーバンドについて下記のような疑問を持たれているのではないでしょうか?
- ボリンジャーバンドの活用手法を知りたい
- そもそもボリンジャーバンドの意味って?
- 株式の売買タイミングをどうやって見極めれば良いの?
- ボリンジャーバンドの設定方法は何が適切なのか?
実践で使えるボリンジャーバンドの活用手法について解説していきます!
周辺情報もまとめているのでボリンジャーバンドについて疑問がある方は読んでみてください!
【これだけ押さえて!】ボリンジャーバンドの意味と活用方法
ボリンジャーバンドとは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーさんが考案したテクニカル分析の手法のことで、移動平均線と上下3本の標準偏差からなる線(±1σ、±2σ、±3σ)で構成されています。
トレンドの方向性(強さ)や、転換期を見極めるのに有効です。
ボリンジャーバンドを使ってテクニカル分析をする際は下記の3つの要素を必ず全てチェックすることが重要です(ボリンジャーバンドだけの分析では失敗します)。
- ボリンジャーバンドの広がり
- ローソク足
- 移動平均線
参考としてボリンジャーバンドについて一例を紹介します。

【売買タイミング】見るべきポイントはこれ!ボリンジャーバンドの活用手法
ボリンジャーバンドを活用すれば以下の3つのシグナルを見極めることが出来ます。
- 買いのシグナル
- 売りのシグナル
- 待ちのシグナル
詳しく解説していきます。
買いのシグナルが出ているボリンジャーバンド
買いのシグナルが出ているボリンジャーバンドのパターンを紹介します。
以下2つのパターンが発生した場合は、株価が上昇していく可能性が高いので、株式を保有するもしくは、買い足すなどしても良いと思います。
新たに株式を購入する際は上昇トレンドに乗っかって購入すると勝てる確率も上がるのでおススメです。
①買いシグナル その1
下記3つの要素が重なり合っている状態
- ボリンジャーバンドが広がってきている
- 日足が陽線
- ローソク足が移動平均線を上回っている

➁買いシグナル その2
ボリンジャーバンドの-3σに株価が到達した後に反発している状態

売りのシグナルが出ているボリンジャーバンド
売りのシグナルが出ている移動平均線のパターンを紹介します。
下記の2つのパターンが発生した場合は、株価が下落していく可能性が高いので、株式を保有し続けることは怖いです。
よって、売りのシグナルが発生した場合は一度株式を手放すなど検討しても良いかもしれません。
または、売りのシグナルが発生しているタイミングでわざわざ株式を購入せず、買いのシグナルが発生するまで購入タイミングを待ってみるのも一つの手だと思います。
①売りシグナル その1
下記3つの要素が重なり合っている状態
- ボリンジャーバンドが広がってきている
- 日足が陰線
- ローソク足が移動平均線を下回っている

➁売りのシグナル その2
ボリンジャーバンドの+3σに株価が到達した後に反落している状態

待ちのシグナルが出ているボリンジャーバンド
待ちのシグナルが出ている移動平均線のパターンを紹介します。
待ちのシグナルが出ている場合は株価がどちらの方向に行けば良いのか迷っている状態なので株式を購入することは一つの賭けになってしまう可能性があります。
よって、待ちのシグナルが発生した場合は、様子見をおススメします。
待ちのシグナル
ボリンジャーバンドが狭くて、日足の状態と移動平均線に対するローソク足の状態に一貫性がない状態。
日足の状態と移動平均線に対するローソク足の状態に一貫性がない状態について、具体的に説明するとこんな感じです。
- 日足は陽線だけど、移動平均線の下にローソク足がある状態
- 日足は陰線だけど、移動平均線の上にローソク足がある状態
この様なチャートに一貫性が無い場合は投資自体を控えるのも大事です。

【基礎講座】ボリンジャーバンドの作成方法と、標準偏差について
少しボリンジャーバンドについて詳しく解説してみたいと思います。
とくに分析手法だけ理解できれば良いという方はこちらのパートは読み飛ばしてください。
ボリンジャーバンドとは移動平均線とその上下3つの標準偏差からなる線で構成されています。
上下3つの標準偏差は+1σ、+2σ、+3σ、-1σ、-2σ、-3σの6本です。
ここで押さえておかないといけないのが標準偏差についてです。
標準偏差とは、データのバラツキ具合を表す数値のことであり、ボリンジャーバンドで表現される±1~3σというのは移動平均線に対してのバラツキ具合を表しているのです。
ちなみに、統計学的には±1~3σの中に下記の確率で株価が収まるようになっています。
- ±1σ:68.27%
- ±2σ:95.45%
- ±3σ:99.73%
この確率を見ると±2σから株価が外れると元に戻りそうだと思って逆張りをしたくなりますが、騙しがありますのでご注意ください。
この騙しに引っかからないように、ボリンジャーバンドだけを見るのではなく、日足/移動平均線の2つも併せてチェックしてくださいね!
【教えて!】ボリンジャーバンドのおススメの期間設定
ボリンジャーバンドを考案したジョン・ボリンジャーさんは移動平均線の期間を20日でおススメしています。
しかしながら楽天証券のボリンジャーバンドの初期設定では移動平均線は25日です。
個人的には20日でも25日でもさほど大きな差はないと思いますので、移動平均線の日数に関してはどちらでも良いというのが私の結論です。
標準偏差のσに関してですが、「株式投資であれば±2σまで表示すれば良い」という方もおられますが、個人的には±3σまで設定してあげて良いと思います。
理由としては楽天証券の初期設定がそうだからです(笑)
テクニカル分析に関してはまずは初期設定で試してみて、その後合う合わないで決めれば良いと思います。
ちなみに楽天証券の初期設定値は下記のようになっています。
- 移動平均線:25日
- σの表示:±3σまで
【補足】ツカサがテクニカル分析を使うタイミング
私は企業の業績や財務状況、ビジネスモデルなどを分析(ファンダメンタルズ分析)して、小型グロース株へ中長期投資を行うスタイルで投資をやっています。
なので、基本的にはファンダメンタルズ分析がメインです。
では、その中で移動平均線などのテクニカル分析を活用するタイミングはどこなのか?というと、下記2つです。
- 売買タイミングの見極め
- 中長期投資ではなくてたまにやる短期投資の場合
まとめ
今日はテクニカル分析のボリンジャーバンドについて解説してきましたがいかがでしょうか?
ボリンジャーバンドを見るときは、±1~3σだけで判断せず、日足の状態と移動平均線に対するローソク足の状態も併せてチェックすることが重要です。
少しでもボリンジャーバンドの理解が深まれば嬉しいです。