- 株式投資にチャレンジしてみたいけど、会社が倒産したら株券が紙くずになるから怖い…
- SNS、ネット、雑誌などの情報で良いなーと思う会社はあるけど、本当に良い会社か不安…
株式投資にチャレンジしてみたいけど、「不安」が消えないあなたに、少しでも株式投資で「安心」を得てもらうために貸借対照表の見方の記事を書きました。
なぜ貸借対照表の見方が分かれば「安心」を得れるのか?
それは貸借対照表は会社の財務の安全性を見れる指標だからです。
【必見】株式投資で”安心”を得たいなら貸借対照表の見方を覚えよう
私は株式投資をする上で出来るだけ”損”をする確率を下げたいと考えてやっています。
勝てる投資というより、負けない投資を意識して株式投資をしています。
負けない投資と言われると「ツカサの投資は利益が出無さそうじゃん」と言われそうですが、だから私は小型株投資にチャレンジしているのです。
小型株投資は株価が2倍、3倍、5倍、10倍と大きく膨れ上がる可能性を秘めています。
私の投資戦略は株価が大きく跳ねあがる可能性のある小型株を、損する可能性を最小限に抑えて実践することを目標にしています。
ツカサの小型株投資戦略はこのようなイメージです。

- 負ける確率を下げる:財務状況を見て会社の安全性を評価。割高銘柄を掴まないように適正価格を計算
- 勝てる確率を上げる:会社の事業戦略、市場性、社長を分析して将来の期待値を見る
今日のテーマは貸借対照表ですが、せっかく投資したお金が紙くずにならないように、会社の安全性を見ることに優れた指標となっています。
貸借対照表は大きく分類すると、会社経営のためにどうやってお金を集めてきたかが記載されている貸方(負債の部・純資産の部)と、集めてきたお金を何に使ったかが記載されている借方(資産の部)に分かれています。
さらに細かく分類すると、資産の部は流動資産/固定資産、負債の部は流動負債/固定負債に分かれます。
図解にすると下記の通りになります。

次のパートからもう少し具体的に見ていきましょう。
貸借対照表を見ちゃうと難しく感じるもしれないけど、
分かりやすくかみ砕いて説明するから安心してね!
【解説】貸方(負債の部・純資産の部)を見れば、どうやってお金を集めてきたかが分かる!
貸借対照表の右側に位置する貸方(負債の部・純資産の部)について解説していきます。

貸方にはどうやってお金を集めてきたかが記載されているわけですが、「負債の部」と「純資産の部」でお金を集めてきた相手が異なります。
その影響で返済する必要があるのか?ないのか?も違ってきます。
- 負債の部:返済義務が”ある”お金たちが記載されている(集めてきた先の代表例:銀行や、企業など)
- 純資産の部:返済義務が”ない”お金たちが記載されている(集めてきた先の代表例:株主や、自分たちで稼いだ利益)
では、負債の部と純資産の部をさらに掘り下げてみていきたいと思います。
負債の部
負債の部には返済義務が”ある”お金たちが記載されています。
もし負債の部の金額が大きすぎると「本当に返済できるの?」と不安になりませんか?
そうなんです、負債の部を見れば投資したい企業が借金体質の会社かどうかが分かるのです。
ただ、上場会社を成長させていく以上、レバレッジをかけて成長させていく方が成長スピードは速くなります。
よって、負債の割合が多いからと言って一概にダメと言えないですし、業界(例えば銀行業や不動産業など)によって負債の割合が高くなるところもあります。
- 負債を見れば、借金体質の会社かどうかが分かる
- 返済できる能力以上に借り入れをしていると倒産リスクも上がる
投資の判断にどう活かせば良いかは後半パートで説明しますので後ほどご覧ください。
もう少し詳細に負債の部を学びたい方は過去記事でまとめてますのでご参照ください。

純資産の部
純資産の部には返済義務が”ない”お金たちが記載されています。
先ほど述べた負債の部よりも割合的に多ければ「会社として安全そうだな―」と感じませんか?
その通りで、純資産の部を見れば会社の余裕資金(返済を気にせずに自由に使えるお金)が分かるわけです。
特に利益剰余金が年々上昇している会社というのはしっかり利益を確保できており、しっかり成長している企業ということが分かります。
- 純資産が多ければ会社としても安全性が高い
- 利益剰余金が積み上がっているようであれば会社もしっかり成長しているということ
投資の判断にどう活かせば良いかは後半パートで説明しますので後ほどご覧ください。
もう少し詳細に負債の部を学びたい方は過去記事でまとめてますのでご参照ください。

【解説】借方(資産の部)を見れば、集めてきたお金を何に使ったかが分かる!
貸借対照表の左側に位置する借方(資産の部)について解説していきます。

借方には集めてきたお金(貸方)をどのように使ったかが記載されています。
借方である資産の部を見ればあなたが投資したお金を会社経営のためにどうやって使っているのかを知ることが出来ます。
詳細は過去記事を読んで頂ければと思いますが、今日は投資初心者向けにポイントだけ簡潔にお伝えします。

資産の部を見れば会社経営のためにお金をどうやって使ったかが分かる。
例えば、有形固定資産から”店舗”や”工場”の拡大が読み取れたり、投資その他の資産からどういったところに投資を行っているのかが読み取れたりします。
【実践編】貸借対照表を株式投資に活かす方法とは!?
細かく言い出すとキリがないので、ツカサの考えるもっとも重要なもの3選についてお伝えします。
大きなくくりで言うと、貸借対照表は会社の財務の安全性を見る指標になります。
つまり、会社の倒産リスクは無いか?もしくは経営リスクはないか?を知るために貸借対照表を読めると良いです。
財務の安全性を見るために様々な指標がありますが、個人的に重要な指標は下記3つだと思います。
- 自己資本比率
- 流動比率(さらに厳しく見たいなら”当座比率”)
- 固定比率
ただ、自分で計算しなくても自己資本比率などは載っていますので探し出せば良いと思います。
ただ、全てとても簡単な計算式なので覚えてみましょう。
自己資本比率
会社の資産に対して、純資産の割合が分かる指標が自己資本比率です。
つまり自己資本比率が高いと財務的に安全で、自己資本比率が低いと財務的に危険であると読み解くことが出来ます。
返済義務のある負債が多い会社は多少なりとも倒産リスクが高くなるので、自己資本比率が低い会社は要注意です。
自己資本比率は下記計算式で求めることが出来ます。
自己資本比率(%)=純資産の部÷資産の部×100
一般的には40%台が平均ではありますが、自己資本比率が50%以上の会社に投資出来ていると安心かなと思います。
過去記事で自己資本比率についてはまとめましたので、詳細を知りたい方は読んでみてください。

流動比率
流動比率を見ることで、1年以内に返済義務のある負債をちゃんと返済できるの!?が分かります。
流動比率は下記計算式で求めることが出来ます。
流動比率(%)=流動資産 ÷ 流動負債 × 100
流動比率のパーセンテージが高い企業=財務の安全性が高い企業と言えるわけです。
流動比率が150%以上ある企業が一般的には財務的に安全な会社と言われています。
流動比率よりさらに厳しく会社の安全性を見る指標が当座比率になります。
当座資産とは流動資産の中で特に現金化しやすい資産のことを言います。
- 現金及び預金
- 受取手形
- 売掛金
- 有価証券 など
当座比率は下記の計算式で求めることが出来ます。
当座比率(%)=当座資産÷流動負債×100
当座比率を見ることの意味合いは流動比率と同じですが、さらに厳格に会社の安全性を見ることが出来ます。
なぜなら、現金化しやすい資産=当座資産ですので、流動負債を本当に返済できるかどうかが明確に分かりますよね。
当座比率が100%以上ある企業が一般的には財務的に”超”安全な会社と言われています。
固定比率
固定比率を見ることで、もし仮に固定資産を「すぐ返却しろ!」と言われても会社が耐えうる資金力を持っているかが分かります。
固定比率の求め方は下記の計算式です。
固定比率(%)=固定資産÷自己資本×100
固定比率が100%以下の企業が一般的には財務的に安全な会社と言われています。
まとめ
貸借対照表とは会社の財務の安全性を見る指標になります。
貸借対照表だけをパッと見ると難しいように感じますが、その内容は結構シンプルで簡単です。
このような財務情報を見るとアレルギー反応を起こしてしまうような方は、一度肩の力を抜いて貸借対照表を見てみませんか?
少しでも皆さんが財務諸表を見ることのストレス緩和に寄与出来ていれば嬉しいです(^^)