インデックス投資

資産運用の必要性|インフレ時代を生き抜くには貯金ではダメ!

現代を生きる私たちは資産運用が必要だと言われています。

それはなぜでしょうか?

  1. 年金支給額・退職金が減少傾向にあるから
  2. 超低金利時代は貯金してもお金が増えないから
  3. デフレからインフレ時代へ突入し始めているから

①,➁に関しては容易に想像が付くと思いますが、③については「?」と思われる方も多いかと思います。

実は、③の「デフレからインフレ時代へ突入し始めている」という内容はとても怖い話で、理由も知らずに今まで通り貯金だけやっていると怖い未来がやってきます

絶対に覚えておいた方が良い、インフレ時代を生き抜く資産運用の必要性について解説していきます。

インフレ時代を生き抜くには貯金ではダメ!

【解説】インフレについて

そもそもインフレとは何でしょうか?

インフレとはインフレーションの略で、一定期間にわたって物価が上昇し続けることを言います。

つまり、モノやサービスの値段が上昇し続けることです。

日本政府と日銀がタッグを組んで、日本のインフレ率2%を目標に金融緩和を行っているのがまさにこれです。

なぜ、日本政府と日銀はタッグを組んでインフレ率を2%上昇しようと考えているのでしょうか?

それは、モノやサービスの価格を上昇させることで、最終的には日本の経済を回復させようと考えているからです。

逆にデフレとはデフレーションの略で、一定期間にわたって物価が下落することを言います。

デフレになると消費が落ち込み、企業業績が悪化、最終的に日本経済が衰退してしまう可能性があります。

日本政府と日銀はこれまで長きに渡って続いていたデフレスパイラルからの脱却を目指して、インフレ率2%を目標にした金融緩和を行い日本経済を回復を狙っているのです。

なぜ金融緩和をするとインフレになるの?

金融緩和をすると市場に出回るお金の量が増えます。

お金の量が増えると銀行は企業にお金を貸しやすくなり、企業は新しい商品やサービスを作るための設備投資をすることが出来ます。

設備投資が出来るということは、設備投資をする側の企業の売上が上がったり、設備投資をする側の企業が更に良い商品・サービスを作ることが出来ます。

その結果、消費が活発になり企業業績が良くなるという仕組みなのです。

なので、金融緩和=経済対策なのです。

【恐怖】インフレはお金の価値を下げてしまう

インフレは良い面だけでなく、悪い面もあります。

それは、お金の価値を下げてしまう事です。

下図を見てもお分かりのように、10,000円で買えていたモノがインフレ率が2%になると10,200円出さないと買えなくなってしまうのです。

つまり、インフレとは物価上昇の反対に、お金の価値を下げてしまう作用があります。

しかも貯金をしてもお金は増えない時代ですので、インフレ時代に貯金だけしていると資産が増えるどころか資産が目減りしてしまうのです。

だからインフレ時代には資産運用が必要なのです。

インフレ時代を生き抜く上で押さえておくポイント

  • インフレ時代に貯金だけだと資産を減らしてしまう
  • よって、インフレ時代には物価の上昇に負けない資産運用が必要

インフレが及ぼす物価とお金の関係性

  • 物価(モノ・サービスの値段):上昇
  • お金の価値:下落

【悲劇】インフレ時代に貯金だけだと資産は目減りする

では具体的にインフレ時代に貯金だけだとどれくらい資産が目減りするでしょうか?

実際に計算しながら説明していきます。

インフレ率が資産に与える影響は、下記計算式で導くことが出来ます。

元金×(1ーインフレ率)^n(nは経過年数)

例えば、インフレ率2%の時代に元金1000万円を10年間銀行に預けていたとしましょう。

すると、銀行預金の1000万円は817万円まで減ってしまうのです・・・

計算式

1000万円×(1ー0.02)^10=約817万円

これがインフレの怖さなのです。

日銀が掲げているインフレターゲットは2%です。

毎年2%のインフレターゲットをクリアし続けると、超低金利時代に銀行預金だけでは資産が減っていく一方ですね。

では実際に、どうすれば良いのか?

解決策について次のパートで解説していきます。

資産運用はインデックス投資(複利)で決まり

インフレ時代には資産運用の中でも、物価上昇に強い株式投資をすることをおススメします。

更には、株式投資の中でもインデックス投資を推奨します。

インデックスとは日経平均やダウ、S&P500などの指数のことです。

個人的におススメのインデックスは米国株もしくは、全世界株です。

もし銀行に毎月固定額を貯金しているのであれば、代わりにインデックス投資信託に積み立てると良いです。

あとはリーマンショック、コロナショックの様な暴落があったとしても慌てずに、毎月入金し続けましょう。

なぜ、ここまで強気に言えるかというと、下記3点の背景があるからです。

  • 米国株・全世界株のインデックス(指数)はずっと右肩上がりに成長し続けている
  • これまでの運用成果を振り返ると、年利率7%くらいは期待できる
  • プラス、積立投資であればリスク分散にもなる

特に年利率7%が期待できるのは凄いと思いませんか?

銀行預金は年利率0.002%くらいしかありませんので、インデックス投資の方が3500倍の年利率が高いことになります。

更に、一度入金し続けたら老後まで辞めずに積立し続けましょう。

すると、資産が雪だるま式に膨れ上がっていきます。

これを複利運用の力と言います。

複利運用の凄さ

複利運用の凄さについて少し補足させて頂きます。

もし元金1000万円を10年間年利率7%で複利運用すると、なんと資産は約1960万円になります(利益:約960万)。

運用年数が20年、30年と増えて行けばさらに資産が雪だるま式に増えていきます。

これが複利運用の凄さです。

しかし、いくら複利でも銀行預金のように年利率0.002%で10年間運用しても資産は約1020万しか増えません(利益:約20万)。

先ほど計算した複利運用の計算式は下記の通りです。

ご自身が運用したい元金、運用年数に当てはめて計算してみてください。

元金×(1+年利率)^n(nは運用年数)

おススメのインデックス投資

過去記事でインデックス投資についてはまとめていますので、インデックス投資についてさらに知りたいという方は読んでみてください。

インデックス投資をすれば基本的には7%くらいの年利率は狙えます

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詳細の内容については過去記事にお任せするとして、ここでは簡潔におススメのインデックス投資方法について解説します。

おススメのインデックス
  • S&P500
  • 全世界株式(除く日本)
おススメの投資額/投資年数について

資産を「いつまで」に「いくら」にしたいのか?をまず考えて決めて下さい。

例えば、現在30歳で60歳までに2000万円貯めたいと考えていれば、下記目標でクリアできます。

  • 年利率:7%
  • 毎月積立額:17,000円
  • 期間:30年

※ただし、差し引かれる税金を考えていないのでご注意ください

積立投資の場合は下記サイトで計算してみてください。

積立計算(複利毎課税) – 高精度計算サイト (casio.jp)

まとめ

インフレ時代を生き抜くためには預貯金だけではダメで、資産運用を真剣に考えなければいけません。

しかしながら資産運用=怖いというのが日本の現状です。

でも本当に怖いのは「無知」です。

資産運用を勉強して、少しでも余裕のある生活をやっていきましょう。

この記事が少しでも参考になっていれば嬉しいです(^^)