テンバガー銘柄を探せ!

テンバガー銘柄候補を探せ!|アルテリックス(AYX)を分析

株式投資家であれば誰もが手にしたいテンバガー銘柄。

ここではビジネスモデルが面白い、商品/サービスが特徴的など、将来的にテンバガー銘柄のように株価爆上げの可能性を秘めている銘柄をツカサの独断と偏見で紹介していきます。

これまで日本株を中心に紹介してきましたが、初の米国株でアルテリックス(AYX)を紹介します。

ツカサ

投資は自己責任でお願いします!

【総評】アルテリックス(AYX)

アルテリックスは、データ分析のソフトウェアを販売している会社です。

組織が多数のデータを統合して、分析するにはかなりの人的・時間的コストを要します。

アルテリックスが提供しているツールを導入することで、データ分析、意思決定を容易にすることを実現します。

実際に私の会社で導入されており、使ってみて良かったことと、世界的にビッグデータの活用ニーズはますます高まっていきますので、今後の株価にも期待出来ると思い分析してみました。

ツカサの独断と偏見の企業評価

総合評価:18/20

社長:★★★★

市場性:★★★★★

競合優位性:★★★★

独自性:★★★★★

会社概要

ランディックス(2981)

  • 上場:1997年
  • 設立:2017年
  • 本社:アメリカ

事業内容

企業が自社のデータ分析を行う際に効率的に分析が出来るツールを提供している会社です。

アルテリックスのツールを導入することで、組織は劇的に生産性を向上することが出来ると言われており、尚且つ高度な分析も可能にしてしまいます。

アルテリックスを導入している企業は幅広く、金融サービス、ヘルスケア、小売、輸送および物流、石油およびガス、製薬およびバイオテクノロジーなど、多方面に存在ます。

Alteryx決算資料参照

サブスクリプションベースのソフトウェアおよび、プラットフォームの販売から収益を得ている収益構造になっています。

定性分析

外部環境(マーケット状況、競合など)

データ分析、データエンジニアリング市場は2025年までに$113Bまでになると言われており、4年で2倍の市場成長が期待できます。

Alteryx決算資料参照

実際に日本でもデータ活用の重要性は言われており、私たちとしても身近にデータ活用の重要性を感じられているのではないでしょうか。

また、2019年時点のデータ分析市場規模は米国が53%で、日本、中国は4~5%くらいしかないというのが現実で、これから経済が成長して行くアジア市場が拡大していくと更に面白いと思います。

私がアルテリックスに目を付けた理由としては、データ分析を行うにも色々あるデータを分析するは至難の業であり、使用者側の負の打開をしてくれるツールでこれからのニーズが高まっていくと思ったからです。

ただマイナス点も見てみると、データ分析関連のソリューションを提供している競合は多いという事と、アルテリックスが提供しているツールを使える人材が企業に必要だという点です。

ツカサ

実際にアルテリックスを使ってみると簡単ではありません。誰でも使えるようになるというツールではない印象です。

内部環境(経営者、ビジネス優位性など)

経営者

CEOはMark Andersonという方です。

20年CEOを続けられてきたDean StoeckerさんからCEOを交代されています。

経歴は下記の通りです。

ビジネス優位性

データ統合が感覚的に行えるツールはおそらくアルテリックスがNO.1だと思います。

また、単にデータを統合するだけでなく、アルテリックスがあれば高次元のアウトプットも可能にします。

個人的に「これはすごい!Excelで計算する時代が終わり、アルテリックスが普及するのでは!?」と思いました。

定量分析

成長性

売上高は下記の通り順調に推移しています。

しかし、2020年頃から成長率が鈍化してきているのが気になる点で、2021年の対前年には8.2%と市場の成長率より低くなっています。

対競合の影響が理由として考えられます。

マネックス証券_銘柄スカウター

収益性

積極投資を続けており、営業利益はマイナスが続いている。

結果、当期純利益も2020年、2021年とマイナスで推移。

少し気になる点としては、毎年多額の投資を続けているにも関わらず、営業キャッシュフローが膨れていないという点です。

従って、どれだけ効率的に利益を上げることが出来ているか?を見るための指標であるROEとROAもともに大きくマイナスです。

これでは、株主から集めた資金を経営に活かせているとは言えませんね。

  • ROE:-114.73%
  • ROA:-22.39%
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安全性

米国ベンチャー企業だけあって、レバレッジをかなりかけた経営をしています。

必ずしも安全な財務状況かと言われると微妙ですが、ベンチャー企業あるあるの財務状況だとは思います。

  • 自己資本比率:25.2%
  • 流動比率:228.1%
  • ネットD/Eレシオ:151.7%
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割安性

割安性の観点からはPERとPSRを見てみたいと思います(2022年12月21日現在)。

  • PER:利益がマイナスのため測定不能
  • PSR:6.3倍

シンプルに割高銘柄だと思います。

PER、PSRの定義についてもブログで紹介していますので、詳しく知りたい方は読んでみてください。

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理論株価

私の場合はDCF法を使った理論株価を求める手法を使っていますが、計算すると下記の通りです。

  • 測定不能

測定不能とした理由としては営業キャッシュフローはプラスではありますが、投資キャッシュフローが毎年多額であり、フリーキャッシュフローが毎年マイナスだからです。

会社として毎年赤を出し続けており、投資した分だけ本業で利益を回収出来ていません

投資戦略

面白そうな会社だと思い分析してみましたが、実際は怖くて投資は出来ません。

しかし、アルテリックスの成長に夢を見るのであれば、投資しても面白いと思います。

もし投資するのであれば、営業利益がプラスに転じてからでも遅くないと思います。

もしかするとテスラのように、営業利益がプラスに転じたと同時に株価が爆上げする可能性もあるかもしれません。

ツカサ

投資は自己責任でお願いします!

まとめ

アルテリックスについて調べてみました。

私に英語力があれば、もう少し詳細に調べて皆さんに情報提供できるのですが、ここまでが限界です・・・

米国銘柄に投資対象を広げるためにも英語の必要性を改めて痛感しました(笑)

ツカサ

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